一週遅れの映画評:『ジョゼと虎と魚たち』それは「純愛」に相応しい。|すぱんくtheはにー
 なるべく毎週火曜日に映画を観て、一週間寝かしてツイキャスで喋る。  その内容をテキスト化する再利用式note、「一週遅れの映画評」。  今回は『ジョゼと虎と魚たち』です。 ※※※※※※※※※※※※※  田辺聖子、というより私の中では「お聖さん」と呼ぶ方がしっくりくるのだけど、彼女の原作『ジョゼと虎と魚たち』を初めて読んだのは確か中学生の頃だから、たぶん1996年ぐらいだったと思う。1984年に発表された作品をそのタイミングで読んだのは、私が当時日本のちょっと古いSFに、具体的には星・筒井・小松あたりにめちゃくちゃハマってその流れで筒井のエッセイに友人として出てくる「お聖さ
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