これまでにない「新しい材料」を生み出す。なぜなら、それがよりよい社会をつくるから。──小川由希子|WIRED.jp
世界で初めて形状記憶特性をもつマグネシウム合金を開発した、小川由希子。20代にして国際的な注目を集める材料工学の研究者は、「自分は天才肌ではない。まったく普通の人間なのだ」と、取材中に繰り返した。望む結果が出る確証はないまま、ひたすら実験を続ける日々。開くかどうかわからないドアを、叩き続けること。その淡々とした探究のなかにこそ、まだ見ぬ未来も、現代の社会にとって「材料」とは何かという深い問いも脈打っている。
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