カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)
物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。 作者の言葉 第一部 第一編  ある家族の歴史 第二編  場違いな会合 第三編  好色な男たち 第二部 第四編  病的な興奮 第五編  プロとコントラ もちろん、だれ一人、何の義理もないのだ...
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