主人公ジェーンとともに成長を続ける上白石萌音、立て続けの抜擢にも答出し続ける演技…★劇評★【ミュージカル=ジェーン・エア(上白石萌音=ジェーン、屋比久知奈=ヘレン担当回)(2023)】|阪 清和 (Kiyokazu Saka)
過酷と言ってもいいほど不遇な幼少時代を送るが、決して気持ちを腐らせず自分が前に進んでいくことで人生を打開していく…。そんな主人公がなんと似合う女優か。最近そんな役柄に立て続けに起用され、そのたびに結果を出し続けている上白石萌音。世界的巨匠のジョン・ケアードのミュージカル作品で彼女は「ダディ・ロング・レッグズ 足ながおじさんより」に続いて大抜擢されたミュージカル「ジェーン・エア」でもその高い評価を確固たるものにしたと言えそうだ。最近共演が続き信頼してやまない井上芳雄という最高のパートナーの懐の深い演技に守られながら、ひと舞台ごとに主人公ジェーンとともに成長し続けている様子が鮮やかに浮か
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