大丈夫 君の未来はきっと明るい
ここは、北極圏に隣接する北緯63度、酸素が平地の2分の1、高度6000m、気温マイナス30度に強風の北米大陸最高峰のアラスカ州デナリ山頂直下 『ハアハアハアハア…』 しかも、ホワイトアウトで前はよく見えない。 空気が薄く、数歩く度に心拍数が上り呼吸が早い。私は、たった一人で山頂を目指し登っていた。 『もう体力も限界だ、撤退しよう。生きて日本に帰ろう。』そんな心からの声がした。 引き返そうとした瞬間、私に呟くもう一人の自分がいた。 『また、辛い事から逃げるのか、落ちこぼれのまま、やさぐれずっと燻り負け続けたままでいいのか?社会でも負けて、山でも負け、また逃げてずっと生き恥を晒...
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