北原白秋『柳河風俗詩・第二』の中の「水路」のこと : 古今東西歴史音楽文学そぞろ歩き(タダタケもしくは多田武彦)
「水路」 北原白秋 ほうつほうつと蛍が飛ぶ……しとやかな柳河の水路を、定紋つけた古い提灯が、ぼんやりと、その舟の芝居もどりの家族を眠らす。ほうつほうつと蛍が飛ぶ……あるかない月の夜に鳴く虫のこゑ、向ひあつた白壁の薄あかりに、何かしら燐のやうなおそれが
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