Focus |3|急性中耳炎 – 日本医事新報社
Key Points 鼓膜所見にこだわる! 治療の基本は経過観察! 耳鼻科への紹介をためらわない! 急性中耳炎は誤った抗菌薬投与がされやすい感染症のひとつです。発熱があって,鼓膜が赤い(ように見える)という理由だけで抗菌薬を投与してはなりません。急性中耳炎の診断には詳細な鼓膜の観察が必要であり,さらには急性中耳炎の診断がついたとしても,本当に抗菌薬投与が必要な急性中耳炎はそれほど多くありません。そして抗菌薬の選択においても注意が必要で,経口第3世代セフェム系抗菌薬や経口カルバペネム系抗菌薬といった不必要に広域な抗菌薬が選択されている場面が少なくありません。しかし,これらの広域抗菌薬が必要になる...
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