優しさを持ち寄った結晶体のように美しく輝く作品に仕上がっていた…★劇評★【ミュージカル=シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ(吉野圭吾・濱田めぐみ出演回)(2020)】|阪 清和 (Kiyokazu Saka)
わたしたち人間と宇宙が相互につながっている感覚。それはSFでもファンタジーでもなく、当たり前すぎる現実的な感覚だ。だから人の人生もまた宇宙という苗床の上に育つひとつの命。言葉や共通原理が違っても、生きるということに前向きになる気持ちに違いはないはずだ。音楽座ミュージカルがオリジナルミュージカルとして長らく演じ継いで来たミュージカル「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ」は、運命にもみくちゃにされても、そんな優しさにあふれた物語の大地に抱かれながら、あくまでも幸せを追求する登場人物たちの姿に、さまざまな種類の感動の涙があふれだしてくる唯一無二の作品。音楽座ミュージカルへの最大限のリ
note.com