今福『薄墨色の文法』:思わせぶりな修辞の本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
薄墨色の文法――物質言語の修辞学作者: 今福龍太出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/10/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 47回この商品を含むブログ (4件) を見る今福の文はすべてそうだけれど、オリエンタリズム的なエキゾチズムを、青少年を堕落させる気取った修辞に包んだ本。叙情的な書きぶりは、ときにいいなーと思えることもあるんだけれど、それはむしろオカルト的な方向に流れる不健全な叙情性で、読んでるうちにだんだんうでを思いっきりのばして、あまりこの文がすり寄ってこないようにしたくなる感じ。自分でもそうなので、書評なんかして人に勧めたいとはなおさら思わない。 山形浩生の...
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