神になった夫と、毒を飲み干すわたし|三條 凛花
強制的に席替えされた17歳のその日、ずっと先の未来で、隣の席の陽キャといっしょに山奥にいるだなんて想像すらしていなかった。 * * * * * ようやく来てくれた秋が、荷物をまとめてしまったある平日の昼下がり。 夫とわたしは、ふたりきりで山奥にいた。まわりには人ひとりいない。 出番が来たばかりのマウンテンパーカーは、冬の襲来を防いでくれなくって、わたしは身体を抱き込むようにして小刻みに震えていた。 美霞洞渓谷(香川県)にて ふたりきりの過ごし方を、手探りで見つける 夫は、平日と土日のどちらかに、一日ずつ休みがある。 だから、子どもたちがふたりとも入園したあと ”
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