【掌編小説】風に乗って|元宝 (一分間で学ぶ 成功者の教え)
風に乗って、どんどん舞い上がる。空の上はとても気持ちがいいだろうな。そんな想像を、子どもの頃から何度もしてきた。 春の午後、やわらかな風が頬をなでると、心までふっと軽くなる。見上げた空には、雲がゆっくりと流れていて、まるで誰かに導かれるように、迷いなく進んでいる。その姿に、自分の生き方を重ねることがある。力を入れて進もうとするほど、かえって苦しくなるのに、風に身をゆだねた瞬間、不思議と道はひらけていく。 人はつい、自分の力だけで飛ぼうとしてしまう。けれど本当は見えない風がいつもそばにあって、そっと背中を押してくれているのかもしれない。大切なのは、その風に気づき、信じてみること。
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