自然毒のリスクプロファイル:ベニテングタケ(Amanita muscarina) テングタケ科テングタケ属
2005 年にオーストラリアで 53 才の女性が Rubinoblletus 属キノコ(ダルマイグチなど) 2 つを摂取した。摂取後 1 時間で症状が現れ, 2 時間で頭痛,胸および腹痛,嘔吐および大量の発汗,ムスカリン中毒特有の症状を示した。 3 時間後には,下痢,低血圧,徐脈,瞳の収縮(ただし,光には反応),精神錯乱の状態になった。収縮時血圧は 60 mmHg, アシドーシス( pH6.7 )に, Glasgow coma score( 意識障害の深度分類 ) は 5 点( 15 点中)になった。 7 時間後にアドレナリン,ノルアドレナリンを 50 ug/min で,アトロピン 12 mg...
www.mhlw.go.jp