江戸東京の下町に埋もれた歴史
谷口榮(葛飾区郷土と天文の博物館 学芸員) 「江戸は一日にしてならず」 東京東部の東京下町と呼ばれる地域は、土地が低くて、河川が集中しているために「洪水の頻発地域」とされ、また「昔は海だった」といわれ、古い歴史はないというイメージが強い。従って、この地域が発展したのは徳川家康の江戸入部によってなされたと理解されている。それは本当なのだろうか、「交通」という視から近世都市江戸成立以前の歴史像を紹介し、家康がなぜ江戸を本拠にしたのかを考えてみたい。
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