第一阿房列車 (新潮文庫)
「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」。
借金までして一等車に乗った百閒先生、
世間的な用事のない行程を「阿房列車」と名付け、
弟子の「ヒマラヤ山系」を共づれとして旅に出た。
珍道中のなかにも、戦後日本復興の動きと地方の良俗が描き出され、
先生と「ヒマラヤ山系」の軽妙洒脱な会話が彩りを添える。
目次より
特別阿房列車(東京・大阪)
区間阿房列車(国府津・御殿場線・沼津・由比・興津・静岡)
鹿児島阿房列車前章(尾ノ道・呉線・広島、博多)
鹿児島阿房列車後章(鹿児島・肥薩線・八代)
東北本線阿房列車(福島・盛岡・浅虫)
奥羽本線阿房列車...
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