天照寺 千方五輪塔 | 日本伝承大鑑
【てんしょうじ ちかたごりんとう】天照寺は、創建が延元元年(1336年)の古刹である。当初は天正寺の名で多くの伽藍を有する大寺院であったという。その墓が並ぶ裏山の頂上付近に、一基の大きな五輪塔がある。ほぼ人と同じ背丈の五輪塔には、正平17年(1362年)の銘が刻まれており、市の文化財にも指定されている。これが藤原千方の首塚であるという伝承を持つ。藤原千方は『太平記』巻十六にある「日本朝敵事」に、土蜘蛛・平将門と共にその名が見える。天智天皇の御代、藤原千方と
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