コラム
メディカル・エッセイスト 岸本由次郎 医言放大 ニコチン依存性生活保護症候群  精神障害者に愛煙家の多いことは古くからよく知られている。だが、どういうわけか、彼らに対して積極的な禁煙指導の介入のないまま、いわゆるネグレクト(無視)状態が続いている。  たとえ病室でプカプカ喫っていても、医療者からは公然と見過ごされているケースが多い。なぜか国際的な共通姿勢でもあるという。  ニコチン依存症はレッキとした精神疾患。にもかかわらず、治療どころか、黙認ないし助長さえ伺えるのはなぜか。  こうして精神病院に長期入院していたために出来上がってしまったニコチン依存症は、いわば「医原性難治性ニコチン依存症」。...
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