【連載小説】数よ、わたしを導け:「1」の迷宮|元宝
 「……ですから、尾形さん。あなたが感じる恐怖は認知の歪みに過ぎません」  憐の言葉は、熱を帯びるごとに鋭さを増していった。スマートフォンの画面を指さし、あらかじめ用意してきた数秘術の対照表を誇示するように突きつける。  「ライフ・パス・ナンバー『1』という数字の波動がネガティブに傾くと、そうした『孤立感』や『過剰な自己防衛』として表出することがあります。これをポジティブなエネルギーへと反転させるためには、まず論理的にタスクを分解し、自己効力感を高めるステップを踏むべきです。感情に流されて立ち止まるのは、最も非効率的だと言わざるを得ません」  (よし、完璧なロジックだ)  憐は
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