時代劇ロケ地探訪 大覚寺
大覚寺は嵯峨天皇の離宮がこの地に営まれたことにはじまり、のち嵯峨帝の内親王が寺を開基したと伝わる。寺の東にある大沢池は「名古曽の滝」から落ちる水を堰き止めて作られたもので、この流れのあたりに日本最古の庭園がつくられた。今も遣水の名残が保存され池に続いている。 大覚寺は南北朝のいざこざに巻き込まれたあと応仁の乱の戦禍を蒙り衰微した。いま見る堂宇は近世に復されたものである。再建当時の風をよく残すその風情と風格から、また映画の撮影所が近いこともあって時代劇のロケに頻繁に使用される。京都撮りの時代劇では出てこないほうが珍しいくらいで、ほとんど「第二の映画村」なのである。 時代劇ファンなら、見慣れ...
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