商品貨幣論3  ―貨幣ヴェール説から貨幣数量説、そしてレッセフェールへ―|織原然_マクロ経済学考察ノート
前回、貨幣ヴェール説には無理がある話をしました。 もし、貨幣に本当の中立性があるなら、 ①貨幣に価値を見出すこと ②貨幣価値が変動することで商品が買えなくなること ③貨幣の所有量に偏在が存在すること が、現実に起こってしまうのはおかしい、ということになるわけです。 結局、多くの知見を与えてくれるこれらの問題を解決するために、主流派の祖たちは「レッセフェール(自由放任主義)」という結論に行き着くことになります。 もし、貨幣発行量に変化があって、市場で混乱があったとしても 「それは一時期的」「短期間のこと」である、 という主張です。 どうしてそういう結論に至ったのか? 貨幣ヴェール
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