ドライな選択の上に弾ける最高にホットな関係、鈴木拡樹の知的でシャープな感性と、殺し屋兼業ヒロインを深刻ぶらず演じ抜く佐々木美玲の大胆な表現に脚光…★劇評★【ミュージカル=SPY×FAMILY(鈴木拡樹・|阪 清和 (Kiyokazu Saka)
人間とは居場所を求めてさまよう生き物だ。子どもなら、放課後に居る場所、若者なら自分を認めてくれる(あるいほったらかしにしておいてくれる)場所やグループ。どんな年齢になっても自分が過ごす場所は必要だ。かつては家庭や家族がそれを担っていたはずだが、それも希薄になってしまった現代では疑似であろうとも家族というかたちを求める人たちがいる。だからこそ疑似家族を扱った作品が増えているのだろう。しかしながら、大人気漫画でアニメも好調なコンテンツの初のミュージカル化作品として大きな注目を集めているミュージカル「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」という物語は、一見疑似家族の絆の物語かと思わせる
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