コラム:「サナエノミクス」、アベノミクス2.0とは異なる軌道へ=高島修氏
今週、船出した高市政権の経済政策は市場が懸念していたようなリフレ色の濃いものとはならないだろう。日銀の金融正常化が決定的に妨げられることもないと筆者のチームは考えている。一方、構造改革への期待は高まりそうで、海外投資家の日本株投資を促すだろう。短期的にはリスクオン環境の下、円安圧力が加わろうが、中長期的にはそれに伴う円買いが底流の需給改善に貢献し、次第に円高圧力を生み始めると思われる。引き続きドル/円の上値余地は155円前後で限界的で、向こう数カ月では140円前後を試す流れに転じていくとにらんでいる。
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