恋愛における面倒くささをちゃんと書くこと ――サマセット・モーム(2014)『女ごころ』(訳)尾崎寔、ちくま文庫
最近『人間の絆』を読んでモームの書く人間像やキャラクター描写が面白かったので、続けて本作を読んでみることにした。長編というほど長くはない本で、一時間と少しくらいでさくっと読むことができた。短い中で死人が出る小説なので後味がいい本とは言えないが、モームの書く男女の感情の機微や恋愛感…
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