盤石の表現力とセンスの良い遊び心冴える。名作の東宝上演で音楽座の制作能力の高さにあらためて注目…★劇評★【ミュージカル=リトルプリンス(土居裕子出演回)(2022)】|阪 清和 (Kiyokazu Saka)
 東宝が日本のミュージカル界の財産とも言える音楽座ミュージカルの一連の名作を立て続けに採り上げていることで、音楽座の作品制作能力の高さがあらためて注目されているが、第3弾となるミュージカル「リトルプリンス」の上演は、それをさらに確実なものにしそうだ。サン=テグジュペリの「星の王子さま」が原作の、想像力を最大限まで刺激する唯一無二の詩的で象徴的な作品に、オリジナルキャストの土居裕子と現代のミュージカルを支える井上芳雄や花總まりらが盤石の表現力とセンスの良い遊び心で挑む様を観ることはなんとも心躍るものだ。(画像はミュージカル「リトルプリンス」とは関係ありません。イメージです)  ミ
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