英語と鹿児島弁が飛び交う中で字幕さえも重要な役割を果たす斬新な舞台。新たな傑作の誕生を予感させながら、ひとつひとつのせりふが不思議な熱を帯びていく様は圧巻だ…★劇評★【舞台=オデッサ(2024)】|阪 清和 (Kiyokazu Saka)
 活動初期には劇団を主宰してきたこともあって「12人の優しい日本人」など群像劇を得意としてきた三谷幸喜だが、中期以降は、戦前の警視庁検閲係官と劇作家の弾圧という名の取調室での暗闘を「笑の大学」という二人芝居にまとめ上げたり、ミヤコ蝶々をモチーフに戸田恵子の一人芝居「なにわバタフライ」を書き上げたり、少年への輸血をめぐって父と外科医が対決する二人芝居「90ミニッツ」を発表したりするなど、少人数構成の傑作を生み出すようになった。そして今、これまで三谷作品に関わってきた柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也という3人の魅力的な俳優を起用して新たな三人芝居として2024年の年明けすぐから世に問うているの
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