Red Apple Cigarettes|ROY
クエンティン・タランティーノ監督による『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の公開から約8カ月が経った。 本作は、彼の9作目にあたる作品だ。彼は生涯で10本撮ったら、監督業を引退すると言っている。おそらく、この作品がタランティーノ・キャリア最後の「自慰行為」だろう。(良い意味で) やはり、彼の作品はワクワクするし、思う存分楽しませてくれる。いわゆる「性癖」を突いてくる。 例えば、映画冒頭、「QUENTIN TARANTINO」という黄色い字体で書かれたクレジットを見ると興奮してしまうだろう。 彼の映画には、数多くの過去の作品へのオマージュや彼が創作するギミックに溢れて
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