いまさら映画感想⑦『時計じかけのオレンジ』— “自由”とは、選ぶことなのか、選ばされることなのか?|カシオジュクチョー
『時計じかけのオレンジ』を初めて観たとき、私はただ圧倒された。鮮やかな色彩と、暴力と、クラシック音楽と、独特の言葉遣い。何よりも、主人公アレックスがルドヴィコ療法を受けた後に見せる、あの“操り人形”のような姿が、どうにも脳裏から離れなかった。 「オレはただの機械仕掛けか?」 この映画を観たことがある人なら、忘れられないシーンがいくつかあるだろう。例えば、最初の“暴力の美学”とも言える一連のシーン。アレックスと彼のドルーグたちが、家に押し入り、紳士を襲い、踊るように暴れまわる。ベートーヴェンの旋律に乗せて描かれるその光景は、残虐なのにどこかスタイリッシュだと錯覚してしまいそうになるの
note.com