ジャクソンホールで改めて示されたFRBの『景気を犠牲にしても物価高を定着させない』という強い意志
利上げによる景気悪化のリスクを市場は改めて意識 金融市場の注目を大いに集めていた8月26日のジャクソンホール会合でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演は、そのタカ派的なメッセージによって同日の米国株価を大幅に下落させる結果となった。同日のダウ平均株価は1,000ドルを超える下落を見せた。 パウエル議長の講演は、準備されていた30分の枠に対してわずか8分と、拍子抜けするほど短いものであったが、その中に「景気を犠牲にしても物価高を定着させない」という強い意志を凝縮させたものだった。先行きの金融政策について、具体的な内容には一切言及することなく、「語気」の強さだけで、金融市場の期待に大...
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