「夢を見る達人」である主人公のミリーを全身で演じる朝夏まなとを観ているだけで不思議と力が湧いてくる…★劇評★【ミュージカル=モダン・ミリー(2022)】|阪 清和 (Kiyokazu Saka)
 夢を見ることの大切さは、例えばミュージカル「モダン・ミリー」の物語の舞台となっている1920年代のニューヨークでも、原作になっている映画が公開された1967年でも、ブロードウェイで上演した2002年でも、そして、日本で初演された2007年、15年ぶりの再演となった今年2022年の東京でもそれは変わらない。むしろ、その大切さは時代が現代へと進めば進むほど必要で不可欠なことになってくる。しかも、今回の公演が、人々の希望を打ち砕いていったコロナ禍で中止された2020年公演を経ての上演であることを考えてみれば、その「夢を見ることの大切さ」を思う人々の心はこれまでで最大限に膨れ上がっていたはず
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