スリリングな状況をコミカルにたくましく、ミュージカル化でポップなエンターテインメント性さらにアップ…★劇評★【ミュージカル=SPY×FAMILY(森崎ウィン・唯月ふうか・池村碧彩・岡宮来夢・朝夏まなと・|阪 清和 (Kiyokazu Saka)
 夫、妻、娘…。どこからどう見ても「家族」だが、3人は、それぞれに自分にとって都合のいい場所としてこの家族というかたちがあっただけで、その理由はとてもクールでドライだ。それがなんともポップで小気味よい。おそろしいほどのスリリングな状況を切り抜けていかなければならないのに、それが時にはコミカルで人生を生き抜いていくたくましさにもつながる。涼やかな目と究極の優しさで最もデリケートなフィールドを駆け抜ける森崎ウィンのスマートさと、正反対の両面を高い次元で両立させる唯月ふうかの演技は、小粋な音楽ともあいまって、なんともおしゃれな作品に仕上がった。大人気漫画でアニメも好調なコンテンツのミュージカ
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