十二月、君は青いパズルだった
「私、先輩のことが世界で一番――嫌いです!」高校二年生の霧崎陽奈斗が、下駄箱に治められていた手紙に書かれたメッセージを見て、浮かれながら向かった屋上。その場に現れた美少女――七草音葉から発せられたのは、とても告白とは思えない言葉だった。 「てこと…
bookwalker.jp