【連載小説】きみの星には、嘘がない アシスタント、橘真由登場|元宝
 自分はもっと特別な存在になれるはずだった。そんな根拠のない全能感が、いつの間にか「人並みでいい」という諦めにすり替わっていなかっただろうか。  他人の目を気にし、正解を探し、誰かにとっての「都合のいい自分」を演じ続ける。そうしてふと鏡を見たとき、そこに映る空っぽの自分に戦慄する。 何者かになりたかったはずの私たちは、いつから自分の人生の「観客」に成り下がってしまったのだろう。  これは、あなたが自分自身の人生の主権を取り戻すための、最初の一歩の物語だ。  都会の喧騒をすり抜けた古びた雑居ビルの3階。「天文対話室・エフェメリス」の重い木製のドアを開けると、そこには外の世界とは切り
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