フィッチが米国債を格下げ
格付大手のフィッチは、米国債の格付けを最上位の「AAA」から「AA+」へと1ランク引き下げた。米国債の格下げは、2011年8月にS&P社が実施して以来12年ぶりのこととなる。 フィッチは今年5月に、米連邦政府の債務上限問題の紛糾を受けて、米国債の格付けを引き下げる方向で見直す、と発表していた。この時点である程度予見されていたこともあり、また、S&Pの格下げに追随する動きでもあったことから、今のところは若干のドル安以外、金融市場の反応は限られている。 しかし、世界で最も規模が大きく流動性が高い安全資産であり、世界の金利のベースともなる米国債の格付けが引き下げられたことの意味は大きく、米国資産全体...
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