源孝志が縦横に張り巡らせた戯曲と蓬莱竜太の大胆な演出によって時を超えて結びついた江戸歌舞伎の改革児中村仲蔵と、現代演劇の申し子藤原竜也の2つの役者の魂は激しくスパークし、舞台の深淵を私たちに感じさせてく|阪 清和 (Kiyokazu Saka)
新聞記者時代に3年以上の長きにわたって毎月、蜷川幸雄さんにインタビューをさせてもらっていた時、自らが見出したと言われている藤原竜也に話が及んだことがある。たまたま同時期に藤原にもインタビューの機会を得た私は2人がそのころどんな凄まじいやり取りをしたのかを図らずも聞くことになった。詳細は控えるが、蜷川さんは藤原を徹底的に厳しく指導した。藤原は何度もくじけそうになりながら食らいついた。蜷川さんは藤原が持つ天性の才能を認めながらも徹底的に千尋の谷(千仞之谿、極めて深い谷のこと)へと突き落としたのだ。そこから這い上がる力こそ、蜷川さんが求めていたものだった。江戸時代に最下級の役者階級から三座
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