朗読の世界
★葉室麟「川あかり」(全40回) 朗読:田辺いちか
この川で幾度泣き、笑ったか そしてついに待望の川明けのときが来る…
水かさが増し、川止めとなった巨勢川の土手で茫然とたたずむ伊東七十郎は18才。六十石取り小姓組の侍であった父が亡くなり、跡を継いだ七十郎は母と二人の妹を養う当主の身である。彼は元勘定奉行・増田惣右衛門の屋敷に呼び出され密命を与えられる。それは江戸の藩邸から国元に戻ってくる家老・甘利典膳が川を渡り領内に入る前に討てというもの。
専横を極める家老・甘利典膳は多くの護衛とともに行動し、腕も立つ。七十郎が典膳を討つことは不可能に近い。七十郎、実は剣術の試合で相手の気合だけで怯えて木...
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