負の感情に翻弄されつつも、生き方を模索し続ける、いつの世にも通じる若者たちの姿がそこにはある…★劇評★【舞台=絢爛とか爛漫とか(2019)】|阪 清和 (Kiyokazu Saka)
 昭和のはじめという時代を舞台に若者たちの夢と希望、野望と苦悩を描く日本演劇界が誇る傑作会話劇「絢爛とか爛漫とか」が、演技派の若手俳優を結集して上演されている。しかも演出は1993年に上演された自転車キンクリートSTOREによる初演の演出を手掛けた鈴木裕美。負の感情に翻弄されつつも、生き方を模索し続ける、いつの世にも通じる若者たちの姿がそこにはあり、現代を生きる観客たちの胸にも大きなさざ波を立てていく。小説家や批評家を目指す文士たちの物語だけに、文学論や文明論も飛び交うおびただしいせりふの応酬の中で、導き出される人生の決断はいずこに見出されるのか。鈴木の妥協なき演出に鍛え上げられた俳優
note.com