「大間まぐろ」崩壊の危機、最高級ブランドの2つの闇にメスで大揺れ
マグロの最高ブランド「大間まぐろ」に激震が走っている。一つは産地表示問題、もう一つは昨年秋に表面化した漁業法違反の疑いのあるヤミ漁獲だ。よその場所で水揚げしたマグロまで「大間まぐろ」として出荷されている疑惑も生じていて、農林水産省や東京都は監視を強めている。ブランド崩壊の危機を感じた大間漁業協同組合は地域団体商標「大間まぐろ」の定義(商品の内容)を見直す。漁獲枠の外でこっそり捕ったマグロの量は調査のたびに増え、筆者の推定では漁協ごとの漁獲上限量を2021年度は超過している。過去にさかのぼって解明すれば、膨大な数量に上るだろう。
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