培養皿で育つ人間の融合脳が胎児の段階に到達 - ナゾロジー
培養皿の中で“胎児の脳”に近づこうという試みが、今、大きく進展しています。
ヒトの細胞から作られた小さな脳“オルガノイド”に、大脳や小脳など複数の領域を組み合わせ、さらに血管のもととなる細胞も加えることで、胎児脳とよく似た多様な細胞を持つミニチュアの脳が出来上がりました。
研究者によれば、この“融合オルガノイド”は胎児期の脳に見られる細胞タイプの約80%を含んでいるとのことです。
自閉症や統合失調症といった、動物実験だけでは解き明かしにくい複雑な脳の病気の研究に役立つのでは、と期待が高まっています。
一方で、ヒトの脳構造に近づくほど「意識や痛みを感じるのではないか?」という倫理的な問題も浮上…
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