うえから読んでも、したから読んでも、琴子さんの夏じまい 柚木怜 (シトラス文庫)
「寂しい人ほど、寂しいところが好きなのよ」 縁側でいつも変な絵を描いていた女の人は、ココロの病気だった。 美人だけど右目と左目の大きさがちょっとだけ違った。 一人ぼっちだった僕と一緒にお昼寝もしてくれた。 起きると、そうめんを作ってくれた。 夕立が来たときは「せーの」と声をかけあって雨戸を閉めた。 ここは寂しいところだったけど、二人でいるから一人じゃなかった。
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