人生から小説が消えた日。|Miyu
恥ずかしい告白をしようと思う。 わたしは文章を書く仕事でありながら、小説を読まない。好きな小説家も作品も言えない。とても恥ずかしいと思っている。 正しく言えば、大人になってから小説を読まなくなってしまった。 人生を遡ると、本はずっと大好きだったように思う。小学校の図書室や町の図書館から本を借りて、何かしら常に読んでいる子どもだった。 小学校高学年のときは小林深雪さんのティーンズ小説にドハマりしてお小遣いやお年玉を注ぎ込み、ほとんどすべてと言っていいくらいの作品を持っていた。 10代後半の頃は、山田詠美さんや林真理子さんの作品をよく読んでいた。 考えてみると、高校を卒業して働
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