宮沢賢治の『やまなし』-登場する植物が暗示する隠された悲恋物語(2)- - 宮沢賢治と橄欖の森
Keywords: アイヌ語,蝦夷,カゲロウの幼虫,カシワ,鬼神,コルボックル論争,クラムボン,涙ぐむ目,ニンフ(妖精),杉,スイレン属,手宮洞窟 前稿(Shimafukurou,2021a)では〈クラムボン〉の正体の解明を試みた結果,〈クラムボン〉には従来の解釈と異なり先住民の女性が投影されていて,賢治の悲恋物語が描かれているという新しい説を得ることができた。本稿の前半に相当する項目「1」の「1)物語の背景にあるコロボックル論争」から「3)〈クラムボン〉に対する古アイヌ語を基にした新しい解釈」までは植物を取り上げずに〈クラムボン〉の語源について検討し,後半の「4)〈クラムボン〉と恋人の関係」...
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