ジョジョが持つ身体性をミュージカルが明確に可視化、松下優也のまっすぐさと優しさ、宮野真守の破壊力、東山義久の工夫が物語を格調高いものに… ★劇評★【ミュージカル=ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド|阪 清和 (Kiyokazu Saka)
 無国籍な漫画はたくさん生み出してきた日本だが、欧州の歴史の中で生まれも育ちも外国の登場人物たちの、西洋的な教養の上に立つ宿命の物語を、ディティールにこだわって、何代にもわたって描き続ける―。連載開始当時、そんな漫画をかつて見たことがなかった。だから海外のMANGAファンたちがいち早くその価値に気付いたのは当然だとしても、この漫画を支えてきたのは漫画というものの可能性を信じていた日本の多くのファンたちだ。物語や世界観だけでなく、「あしたのジョー」や「北斗の拳」によって飛躍的な進化を見せた日本の漫画の身体性にさらにエポックメイキングな変化をもたらしたのもこの漫画の功績だ。その身体性という
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