見えない存在を愛することとは|せせらぎ
一人でご飯を食べていて ふと前の席に目をやり ぼんやりと彼の姿を思い浮かべる。 何もないそこに 確かにあった存在を重ね 込み上げてくるものを 堪えきれずに 涙で視界が霞む。 私はこんなことを9年以上続けている。 見えないものを見ようとして 聞こえない声を聞こうとして 触れられないあなたに触れようとして 確かにあったものを感じたくて それでも 確かにもうない現実を突きつけられて 心の中がキュッとなる。 彼が死んでから9年半 だいぶ自分の心をいなすのが上手くなった。 黒い感情に飲み込まれずに 日々生きていることができる。 希望を持って 幸せを感じて 一人で人生に根を
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