キャラクターがチャーミングで、ほろ苦さや批評精神まで豊かな上質な大人の物語…★劇評★【舞台=君の輝く夜に ~FREE TIME,SHOW TIME~(2019)】|阪 清和 (Kiyokazu Saka)
人と人との出会いには、まったくの偶然のようでいて、謎めいた縁(えにし)が作用していることもある。すべての謎が解けた時、その縁は蒸発霧散してしまうかもしれないが、確実に人々を結びつける力になってくれる。男女4人の奇蹟のような夜を中心に、出会いの素晴らしさを私たちに届けてくれる舞台「君の輝く夜に ~FREE TIME,SHOW TIME~」は、初めての出会いだからこそそれぞれに見せる4人の表情やキャラクターがチャーミングで、ほろ苦さや批評精神まで豊かな上質な大人の物語。稲垣吾郎のエンターテイナーぶりが物語を何倍にも輝かせていることは間違いのないところだが、安寿ミラや北村岳子の酸いも甘いも
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