大出敦編『クローデルとその時代』(水声社、2023年)/ 西村友樹雄
 ポール・クローデルの生誕150周年にあたる2018年を一つの節目として、関連書籍の刊行が相次いでいる。水声社からは論集『ポール・クローデル 日本への眼差し』や図録『詩人大使ポール・クローデルと日本』、ミッシェル・ワッセルマン『ポール・クローデルの黄金の聖框』(本ブログでの書評参照)、アンヌ・ユベルスフェルトの評伝『ポール・クローデル』、そして今回取り上げる『クローデルとその時代』が出版されている。 本論集のもとになったのは、2021年3月に4日間にわたって行われたシンポジウム「クローデル・セミナー2021 クローデルとその時代」である。タイトルにある「その時代」とは「1920年代のクローデル...
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