気づかずにいられるあなたの「特権」〜『差別はたいてい悪意がない人がする』によせて(伊是名夏子)|大月書店
伊是名夏子(いぜな・なつこ)コラムニスト、車いすユーザー。著書に『ママは身長100cm』(ハフポストブックス)。 生きていくだけ、息をするだけで社会運動になる。差別に直面することが多い障害者の生活は、うまくいかないことが当たり前。そのひとつひとつを「差別」だと叫び、戦い続けることはできない。だって生きていくためには、平均の人よりも時間をかけ、まわりの助けも借りて、ご飯を食べ、トイレに行き、掃除をし、電車に乗り、買い物に行き、お風呂にも入らないといけないのだから。 でも、声を上げないと差別は改善されず、その差別は残ったまま。声を上げても大変だし、上げなくてもつらい。 骨の折れやすい障
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