ヒュパティアの正当な評価の方法とジェンダーの視点――エドワード・J・ワッツ(2022)『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』(訳)中西恭子、白水社
西洋古代史にはあまり明るくないため、かつてのアレクサンドリアにヒュパティアという哲学者がいたことを本書の刊行によって初めて知った。学者の家庭に生まれたヒュパティアは、この時代の女性としてはかなり珍しく、早いうちから教養を授けられる。学問をする大多数は男性であり、それ以外のほとんど…
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