家康の御殿地に教会を建てたフランス人(後編)|Hiroe Shiba【ドイツでピアノ講師歴40年・ピアニスト】
1935年(昭和10年)、ドラエ神父が私財を投じて建築した木造のカトリック清水教会聖堂は、見事に完成した。 ドラエ神父が双塔ゴシック様式の木造教会を設計し、それを清水の船大工、宮大工が日本の木造建築技術の粋を集めて建てた、ヨーロッパにも誇れる木造教会の誕生であった。 徳川家康が終の住処に選んだ静岡には、【特に優れた宮大工】が日本中から集められたのだという。 また清水港は徳川の軍港でもあったため、御船蔵が建てられ関船が停泊していた。 清水湊旧記には、1620年(慶長6年)「清水湊で造船された長永丸や大広丸などの軍船が停泊していた」と記録されており、朝鮮通信使の記録には、「清水湊に外
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