抱えきれない わたしを抱いて
“あの子”は突然やってきた。私たちの教室に。 “あの子”が繋がれた、最先端の生命維持装置。それを扱うのは、先生一人と十三歳の私たち。 生命維持装置の警報が鳴れば、すっ飛んでくる金切り声のおかあさん。荒れる教室。攻撃し合うクラスメイト。 私の大好きな先生は、日に日に疲れてうつむいていく。 誰かが背負わなきゃいけないなら、私がぜんぶ背負ってあげる。──幼い決意が芽生える時、導かれる解答は。
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