【エッセイ】あるあるオフィスの法則:300件の「小さなイラッ」が離職を生む|元宝
【適用する法則・原理】ハインリッヒの法則(1つの重大事故の背後には29の軽傷、300の異常がある)  「……あ、また芯がない」  午前10時、共有スペースの複合機の前で、同期の木村くんが深いため息をついていました。ホチキスの芯が切れている。ただそれだけのことです。近くの引き出しを開ければ新しい芯はあるし、補充するのに10秒もかかりません。  けれど、彼の肩はまるで世界の終わりを迎えたかのようにがっくりと落ちています。「誰だよ、最後に使ってそのままにしたやつ……」と呟く彼の横顔には、連日の残業にも耐え抜いてきたはずのタフさは微塵もありませんでした。  オフィスには、こうした「1秒で
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