【掌編小説】それじゃ、また明日!|元宝
 「それじゃ、また明日!」と言える日々は当たり前のようでいて、実は奇跡の連続だと思う。   夕暮れの駅のホーム、何気ない会話の終わりに交わしたその一言は、約束でも誓いでもなく、ただ明日がまた来ると信じて疑わない心の表れだった。あの頃の私は時間が尽きるということなど考えもしなかった。君の笑顔も、少し拗ねた横顔も、すべてが明日へと自然につながっていくものだと思っていたからだ。  けれど、ある日を境にその「明日」は静かに途切れた。何の前触れもなく、あまりにもあっけなく。  今でもふと、誰かと別れるときに「また明日」と言いかけて、胸の奥がかすかに揺れる。その言葉が持つ重みを知ってしまったか
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